教室日記vol.9
あけましておめでとうございます。
本年もi-strings音楽教室をよろしくお願いいたします。
さてvol.8からの続きです。
アウレリオの頼みを安直に引き受けてしまい、滞在期間が4週間増えてしまいました。
【安心して下さい!帰りの便はフリーにしてありますから。】
しかし、室内楽クラスは
このセミナーの目玉でたくさんの若き音楽家が集まるクラスなので非常に楽しみにしていましたし、緊張感もありました。
何日間かはチェロのクラスと重複していて、チェロのレッスンの後にアンサンブルのリハーサル(所謂、合わせと言うやつです)が入ったりしました。その逆も。
結構大変ですが、ものすごく充実する毎日を送れました。
実はイタリアに入って2,3kg太ってしまい(その理由は後ほど)室内楽クラスがスタートして1週間くらいで元に戻れたほどです。
ここの先生はR・ブレンゴラ氏でイタリアはじめヨーロッパの重鎮。
この年の前年に私の芸大の恩師が逝去されて、年代や風格が近いものがあり、なんとなく重なって見え敬意の念が生じます。(実はこの10年くらい後、私が芸大に勤めていた頃に所用で弦楽器教官室に入ると偶然お会いしました。こちらはビックリ驚いていると先生は「ミオフィッリオ!〈息子よ!〉」とハグされました。するとそこにいらっしゃった田中千香士先生(日本を代表するヴァイオリンの先生です。故人)が「え~、知り合いなの?」と。ちょうど日本にいらして芸大が公開レッスンを頼んだ様でした。)
このクラスでもみんな明るく、カタコト英語が公用語となり何人も友達が出来、よく昼、夜と食事に出かけました。
その中にイタリア人も数多くいたので、入りにくい地元の人が利用する店はもちろんのこと、パリオ祭(裸馬に乗るレースで毎年7月始めと8月半ばの2回行われ、街を17のコントラーダと呼ばれる地区に分かれ競い合う行事で007「慰めの報酬」のワンシーンに使われるほどの伝統文化です。またこの時期は地区の中で士気を高める為、大きな広場で自分たちの料理を持ち寄って簡易ビュッフェスタイルの
ピクニック気分を味わうレストランがあります。※有料です。が、割安です。)
そこにもみんなで入り、初めての地元の人たちと素敵な食事と時間を味わう機会に恵まれました。
シエナに来た最初の頃、地元の名物料理キアニーナ牛を使用したビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(トスカーナ地方のビーフステーキ)を1人で食べた時は死ぬかと思いましたが(500g~のオーダー)慣れとは恐ろしいもので、食べてグラッパを飲んだらまた他にパスタを、と(だから太ったんだな~)若い日の過ちを犯してました。
さあいっぱい練習するぞ!(しないと体が…。)