シン・熊本日記3
11/21今日は熊本市のお隣合志市にある国立療養所菊池恵楓園という所でハンセン病で入所されている皆さんへのコンサートを行います。
以前からここで是非コンサートをと、思っていて念願叶うこととなりました。
何故かというとあるドキュメンタリーを見て知らされたのですが戦前から酷い扱いを受けられた人が多く、旧優生保護法という悪法の中、外と遮断され家族とも引き裂かれそして子供をつくらせないといった人権を奪われ亡くなっていったたくさんの方々の運命を考えると何かしら自分に出来る事は無いのかと感じ今回のコンサートに行き着いたのです。
勿論亡くなってしまった人には届けられませんが現在ここで生活されている皆さんに一時でも音楽で和んでもらえたらと。
1時間弱のプログラムで白鳥、トロイメライや日本歌曲のメドレー等誰でも一度は耳にしたことがある曲で構成します。
高齢の方にはスタッフの方々が付いていらしたり、職員の皆さんもご参加下さいました。
メドレーでは、前回の松橋の時と同じように体を動かしたりと音楽に聴き入る方もいらっしゃいました。
以前この恵楓園のすぐ近くの熊本再春荘病院の重度障害患者さんの前でも演奏させてもらい、最後に患者さんのご家族代表の方に「ここにいる人達にも感情はあるんです。今日はみんな楽しんでました。ありがとうございました。」と仰った事を思い出しました。
音楽は公平で何処でも誰にでも同じなんです!
感じる、想う、様々な人間が持つ感情はみんな一緒で病気だからということで心の中は他の外の人達とは変わらないんです。
そして今日もまた音楽の持つパワーに驚かされ、益々これからやらなきゃいけないことが増えた様な気がしました。
最後に職員の方に「途中から寝ちゃった方もいましたが楽しんでおられたみたいです。」と仰ったので「寝られることは安心している事ですし、脳の中で良い脳波が出てるんですよ。」とお答えしました。
そして「機会がありましたら、また来て頂けますか?」には即答で「もちろんです。」