教室日記vol.5

暑い日が続いておりますが皆さん如何お過ごしでしょうか?
大分ご無沙汰の日記になってしまいました。
日記って本当は毎日なんですよね。(^_^;)

さて、気温と湿度が上がり梅雨入りして日本人が一番嫌な季節に苦労するのがチューニング(調弦)です!

今日はチューニングについて少しお話したいと思います。
いつもレッスンの初めやオーケストラやアンサンブルの最初に時間節約のためにチューナーとにらめっこしてジャージャーと即決することが多々ありませんか?
確かに機械は間違えないし、時短にはもってこいです。
しかしながら、残念な事にせっかくのチャンスを捨てているように感じます。
というのもチューニングは自分の耳を鍛える第一歩でもあるんです。
勿論、絶対音感があればかなり楽になりますが、持ってない人でも徐々に身に付いてきます。
まずは音叉(知っている人はもうレアでしょうか)やチューナーでAを聞きます。
それからA線を弾き、何度か比べましょう。
最初は何とか許せる範囲内で構いません。
次にA線とD線を重音で弾きます。この時右手の力を抜いて深呼吸しながら、ゆっくりロングトーンで柔らかな音を出す様にして下さい。
どちらかに偏って力任せになるとNGです。
限りなく50:50を目指しましょう。
この時にウ~やミ~といった不快な音を感じたら合っていない状況です。
ペグやアジャスターを動かす事が必要で問題はどこをどうすれば良いのかという事です。
最初にA線は合わせてあるので触れないように。
問題は下のD線が違うという事でこの場合、A線のペグに近い指板の始まりに指を置き重音で弾いてみます。
これで先ほどのウ~みたいな音が消えてきれいな響きになればD線が高かったということになるのでD線を加減しながら下げます。
逆の場合は逆の行動をします。
同じ様に他の弦同士もやりましょう。
大事なのはウ~やミ~の雑音を感じ取ることです。
最初はなかなか上手くいきません。
何度も何度も繰り返す事に意義があり、上達の明るい道が見えてきます。
時間をたくさん使って下さい。
きれいな5度の和音を作りましょう。

因みにレッスンの時はチューナーで時短で。(チェロ)

岩永知樹著

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