熊本日記再び1

4/28午後熊本に到着。
家を出る時は肌寒さを感じて厚めの衣装で出発しましたが、午後2時の熊本は暑い!
う~ん、この先が思いやられる気が、これ毎日続いたら大変だな~、そんなに半袖用意してないな。という心配をするほど。
実家に着いて食べそびれた昼食を取ります。
九州の人なら知らない人はいない「サンポーの豚骨チャーシュー麺」を何十年ぶりにいただきます。
そして夕方、前回のクリスマスコンサート、久留米、甘木での出張コンサートでお付き合いいただいたピアニストの原田朋香さんとリハーサル。
安心してお任せのピアノに聴き入りながら今回の一連のコンサートでの順調な予感を覚えました。

ところが次の日荒尾市にあるシオン園へお邪魔するのですが、朝から大雨。
昨日の晴天から土砂降りでまるで東南アジアのスコールの様です。
まあ九州も東南アジアみたいな感じなので(九州の皆さんごめんなさい)、抗っても仕方なく何も変わらないのでせっかくのGW初日が出鼻をくじかれた思いです。

でも日頃の行いが良いのか現地に着く頃には雨も上がり、少しずつ晴れ間も見えて来ました。
園長先生にお会いしてご挨拶。
とても素敵な女性の先生で親切丁寧な方です。
他の先生達も子供達に優しく親身に接してくれている様です。
このシオン園は児童養護施設で親御さんとの生活が厳しいと判断された子供達が共同生活している所です。
本日は午後2回ミニコンサートを行い、1回目は地域コミュニティの方達へ、2回目は子供達へと演奏します。
愛の挨拶や白鳥等の名曲と日本歌曲メドレーといった馴染み深いプログラムで楽しんでもらいます。
1回目の後、荒尾と言えば
【ふくやまベーカリー】さんに行きました。会場からすぐ近くで訪れる事が出来るなんて!
私事ですがテレビ東京の「日本に行きたい人応援団」という番組が好きでいつも拝見してますが、ジョージアからメロンパンが好きな男性がこのふくやまベーカリーさんに数ヶ月お世話になるという回があり、とてもよく覚えていていつか荒尾に行ったら、と念願叶うこととなりました。
しかも今は体調を整えるとお聞きしたご主人がお店に出て下さるとのこと。
恐縮極まりない限りです。
「わざわざ東京からありがとうございます。」と言われ、「とんでもない。テレビで拝見しました。お会い出来て光栄です。まだまだ美味しいメロンパンを作って下さい。」記念写真も取らせて頂きました。

会場に戻り、2回目を迎えます。
子供達がどんな事を感じてくれるか、こちらも緊張します。
ところがみんなきちんと落ち着いていて、中には目を見開いてガン見(表現として適切ではありませんが、見つめられすぎるくらい集中されてました。) 
終演後一人の男の子が近づいて来てピアニストの原田さんの荷物を運ぶのを手伝ってくれました。
先生に聞くとその男の子はあまり他人に懐かないし、今日もコンサートに行かないと言ってましたと、でも最近ウクレレが気に入ってお小遣いを溜めて自分で楽器を買って近くのギターの先生に習い始めたんです。少しずつ人を信じるようになりました。と。

頑張れ!いつかチェロとウクレレで一緒にコンサートやろうね。

シオン園を出て園長先生の計らいで地元の小代山にある小代焼の窯元へ。
皇室への献上品もある素晴らしい焼物とあちらこちらから寄せられた薔薇が飾ってあり〈わびさび〉を感じられました。
お話を伺ったのは小代焼の第一人者井上泰秋さん。
高齢とは思えない程、精力的に作品を制作されてます。
どの世界でも素晴らしい人の考えは深いものだと胸が熱くなりました。
お茶と奥様のお手製の美味しいごぶ漬け(大根を干してお漬けものにした物)を頂き、音楽や焼き物のお話をして「また荒尾に来たら寄って下さい。」と有り難くお別れして、熊本へ。
家に帰り着き、母にその件を告げると「泰秋さんはうちの遠い親戚だよ!」と。
「エ~ッ。そんなのしらないよ!言ってくれれば!」
きっと先方も驚かれているに違いないでしょう。
熊本は狭い!?